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トライビュー・イノベーション 株式会社
システム開発の上流支援からソフトウェア開発、保守運用まで、一貫して手がけるトライビュー・イノベーション株式会社。2012年の創業以来、ICT活用のプロとして、顧客の課題解決に向き合ってきた。
Official Siteトライビュー・イノベーションは、企業のICT環境をトータルにサポートする独立系のSlerだ。経験豊富なエンジニアが持つ高い技術力と、顧客に寄り添ったソリューション提案力によりクライアントの信頼も厚く、近年の業績は右肩上がりとなっている。事業成長と共に社員数も増え、創業11周年を迎える2023年7月にはオフィスを移転リニューアルした。 「sailing new 新たなる航海」というデザインコンセプトに込めた思いや、同社が目指す未来について、社長室 経営企画 広報・マーケティング担当 角田 瑠衣 さんにご同席いただき、執行役員 管理本部 本部長 兼 社長室 経営企画 主管の鈴木 勲さんとソリューション本部の福島 宥己さんに話を聞いた。
目次
創業11周年。企業のICT活用をトータルサポートする独立系SIer
——まずは貴社の事業内容について教えてください。
鈴木さん(以下、敬称略):トライビュー・イノベーションは、システム開発と運用保守を中心に事業を展開する、独立系のシステムインテグレータ(SIer)です。中でも、業務アプリケーションの受託開発や運用保守を得意とし、お客様の情報通信技術(ICT)環境をトータルにサポートしています。ICT活用のプロとしてお客様に寄り添い、課題を解決して、お客様の事業発展につなげることを目指しています。
——具体的にはどんなサービスがあるのですか。
鈴木:主に3つの事業を展開しています。
1つ目は、創業時から続けている「TRUST(トラスト)事業」です。「TRUST」は当社のソリューションブランドです。法人のお客様を中心に、システムの構想や開発計画、設計から、実際の開発、運用保守まで、幅広いサービスを提供しています。
2つ目は、2019年から始めた「ENTERPRISE事業」です。大手金融機関のお客様を中心に、大規模なシステムの運用管理やシステムの構築などの支援を行っています。ミスのない正確なオペレーションや、高精度な技術が評価され、お客様との信頼関係につながっています。
3つ目は、「新規事業開発」です。ChatGPTなどのAIも活用し、新たなサービスを開発しています。例えば、キャラクター動作型チャットボット「MotionChat」は、私たちの新しい取り組みのひとつです。文字の入力だけでなく、音声による会話も行うことができ、身振り手振りなどのモーション(動き)も組み合わせることで、顧客体験の向上につなげることができます。
——貴社の強みはどんな点にありますか。
鈴木:特定のメーカーに依存していないので、お客様の要望を汲み取ったソリューションを提案し、システム開発を行うことができます。売りたい製品を軸に事業を展開するというよりは、個別のお客様に合ったサービスをご提案できることが強みです。
——近年の事業状況について教えてください。
鈴木:ここ数年は右肩上がりの成長が続いています。新型コロナウイルス流行の影響で顧客の事業スタイルも変化する中、お客様の声に耳を傾け、迅速な対応に努めてきました。その甲斐あって信頼関係が深まり、新たなお仕事のご相談も増えています。
社員の8割以上がエンジニア。コミュニケーション能力の高いメンバーが活躍
——貴社ではどんな方が活躍しているのでしょうか。
鈴木:社員の8割以上がエンジニアです。担当するお客様と直接お話する機会も多いので、コミュニケーション能力が高く、元気な人が活躍している印象ですね。
角田さん(以下、敬称略):豊富な経験とスキルを持つエンジニアが多いですが、最近は30代を中心に若いメンバーも増え、女性比率が高まっています。今年は初めての新入社員を採用しました。今日も同席している福島さんです。
——福島さんは、なぜトライビュー・イノベーションに入社しようと思ったのですか。
福島(以下、敬称略):学生時代、飲食店でアルバイトをしているときに、当社の村松社長がお客さんとして来られたことがきっかけでした。
鈴木:彼の働きぶりや、コミュニケーション能力の高さを見ていて、社長も感じるところがあったようです。
福島:私の実家は、福岡で醤油店を営んでいます。その事業を東京で展開していくことを、本業のかたわら、ライフワークとしてやっていきたいと考えているんです。トライビュー・イノベーションでは副業が認められていて、私の思いに寄り添ってくれたことも、入社を決めた理由のひとつです。
鈴木:福島さんは、もともとITの専門知識があったわけではありません。ただ、コミュニケーション能力に優れ、入社後の研修でも高い評価を得ています。福島さんに限らず、当社では業界未経験で入社する社員も多いです。エンジニア育成のための教育研修に力を入れていますし、業務については上司や先輩が丁寧に指導します。自分自身で仕事を推進する意欲のある方であれば、平均して入社から3ヶ月ほどでお客様対応ができるようになっていますね。
——副業も認められているということですが、そのほか、働く環境づくりについて取り組んでいることはありますか。
鈴木:コロナ禍をきっかけにテレワークを導入しましたが、働き方の柔軟性をさらに高めるため、2023年7月から「スマートワーク」という制度をスタートしました。自分の都合に合わせ、働く時間帯を選べる仕組みです。
また、テスト段階ですがワーケーションの制度も取り入れ、リゾートや観光地で勤務ができるような環境を整えていきたいと考えています。
角田:子育て中の社員が多いので、産休や育休の制度も整備しています。女性のみならず男性メンバーも年単位で育休を取得するなど、活用率が高いです。
「sailing new」新オフィスという船で、未来に向かって船出する
——2023年7月には、オフィスを移転リニューアルされました。
鈴木:事業成長と共に社員が増えていく中、より広い執務スペースが必要になりました。同時に、これから入社する若い人たちの価値観に合った、働きやすい環境を整えたいと考えたのです。
移転にあたっては私がプロジェクトリーダーをつとめ、若手メンバーの要望を聞きながら具体的な構想をまとめていきました。「木のぬくもりあるスペースに」「緑を増やして」「一人でオンラインミーティングができるブースがほしい」など、社員の声はほぼすべて取り入れたのではないかと思います。
——新オフィスのコンセプトについて教えてください。
鈴木:少しさかのぼって、社名の由来からお話しさせてください。社名に使われている「TRIVIEW」という単語は、TRIANGLE(三角形)とVIEW(視点)を組み合わせた造語です。三角形の頂点がそれぞれお客様、社会貢献、社員を表しており、事業を通じて3方向すべてに良い影響を与える「三方よし」を目指したいと考えています。
角田:2022年、創業10周年の節目に、私たちは会社のロゴを刷新し「BLUE SAIL」というシンボルマークを定めました。BLUE SAILの帆三角形は「三方よし」を表しています。曲線のデザインは「変革」や「フレキシブルなエネルギー」の象徴です。風を受け進んでいくヨットの帆をかたどった造形に「変化の激しいデジタル時代、変革を起こしながら荒波を乗り越え、成長していきたい」という想いを込めました。
鈴木:そして創業11周年の2023年、オフィスのリニューアルにあたって掲げたデザインコンセプトは「sailing new 新たなる航海」というものです。新オフィスという新たな船に乗り、未来に向かって船出していくという私たちの意志を込めました。今一緒に働いている仲間、そしてこれから入社する若い方たちにも、オフィスを通じてこのメッセージを伝えたいと考えたのです。
コミュニケーションの幅が広がる「デッキラウンジ」
——リニューアルのポイントを、具体的に教えてください。
鈴木:エントランスを入ってすぐに「デッキラウンジ」というスペースがあります。木目を生かした甲板のような床材を使い、ソファ席やハイカウンターが配置された象徴的な空間です。
以前のオフィスもフリーアドレス制を導入していたのですが、手狭になっていたこともありどうしても自由度が低く、なかなか新たなコミュニケーションが生ま
れにくい状況でした。一方、デッキラウンジには自然と社員が集まってくるので、これまで挨拶程度だったメンバーとの会話も生まれ、コミュニケーションの幅が広がっています。
角田:リニューアル前は自席で昼食をとるメンバーが多かったのですが、リニューアル後は自然とラウンジで食べることが増え、会話が生まれています。コーヒーサーバーが設置され、いつでも美味しいコーヒーが飲めるカウンターエリアは、個人的にも好きなポイントです。
鈴木:大きなスクリーンとプロジェクターも設置したので、この場所で勉強会を開いたり、部門を横断したイベントを企画したりといったこともやっていきたいです。
福島:デッキラウンジは私も気に入っていて、一日のうち半分くらいはデッキラウンジで仕事をしています。執務エリア全体が広く、集中して仕事に取り組むことのできるブースもあって、とても働きやすいです。
——お客様からの評判はいかがですか。
鈴木:フロアに着いてエレベーターが開いた瞬間、ガラス越しにBLUE SAILのロゴとデッキラウンジが見えるんです。初めてお越しいただいたお客様からも「トライビュー・イノベーションのイメージが一目で伝わってくる」と好評ですね。
創業の地、日本橋人形町で「ICTトータルサービスカンパニー」を目指す
——貴社の評価制度や、福利厚生について教えてください。
鈴木:2023年7月、資格等級に基づく給与体系を導入しました。これにより、評価の透明性を高めていきたいと考えています。また、来年度からは目標管理制度を導入予定です。業務の上で達成すべき目標を設定し、それに基づいて公平な評価がなされることを目指しています。
福島:入社から半年間、有給休暇が付与されない会社も多いようですが、当社では入社と同時に有給休暇が発生します。体調を崩したときにも安心して休むことができ、気持ちが楽でした。
——業務外の地域活動など、事業以外で社会との関わりはありますか?
鈴木:トライビュー・イノベーションは2012年、日本橋人形町で創業しました。以来、事業の成長と共に何度かオフィスを移転しているのですが、代表は人形町が大好きで、一貫してこの街で事業を営んできました。2023年は、新オフィスからほど近い椙森(すぎのもり)神社で、3年に一度開かれる例大祭の年です。当社からも、若手社員が神輿の担ぎ手として参加したんですよ。
福島:私もお祭りが好きなので、真っ先に手を挙げて立候補しました。
鈴木:創業から11年が経ち、事業も安定した成長軌道に乗っています。今後はさらに地域との関わりを深め、社会貢献活動に取り組んでいきたいですね。
——今度の展望についてお聞かせください。
鈴木:私たちは「ICTトータルサービスカンパニー」を目指しています。SIerとして、またICTのプロとして、ICTに関することは何でもサポートできる、お客様が困ったときにまずご相談いただけるような存在になりたいです。
AI技術が急速に進化する現代は、未来の予測が難しい時代と言われています。だからこそ、当社は「温故知新」をコンセプトに、これまで蓄積した技術力を活かしながら、新たなチャレンジをしていきたいと考えています。
新オフィスには、研究開発を行うための「ラボルーム」という空間も設けています。既存の概念にとらわれない、新たな発想やアイデアを持つメンバーを受け入れ、新規事業への取り組みを拡大していくつもりです。
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取材のウラ側
「オフィスのリニューアルにあたり『新たな船に乗って、未来を切り拓いていく』イメージはどうしても実現したかった」と語る鈴木さん。その言葉通り、オフィスに入ると、明るい甲板のような「デッキラウンジ」に迎えられる。トライビュー・イノベーションが大切にしてきた「三方よし」の姿勢を表す「BLUE SAIL」の青いロゴが、風をはらみ航海を続けていく同社の未来を象徴しているようだ。これまで同社を支えてきた経験豊富なエンジニアの知見と、これから同社に合流する若い「乗組員」のアイデアが、新たなオフィスを舞台に化学反応を起こす。そんなビジョンが目に浮かぶような取材だった。
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