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三幸製菓株式会社
三幸製菓株式会社は1962年創業の歴史を持つ米菓メーカーです。「雪の宿」や「チーズアーモンド」などのヒット商品で知られ、伝統を守りながらも時代に合わせた柔軟な働き方や新たな価値創造に挑戦しています。
Official Site日本の流行の発信地・渋谷に誕生した三幸製菓の新オフィス「Canvas(キャンバス)」。伝統あるお菓子メーカーがなぜ渋谷へ進出し、どのような組織改革を図るのか。出社したくなるオフィス環境や部署を超えた共創、挑戦を支える人事制度の全貌について、海外事業統括部の山田慎二さん、マーケティング部の北原祐樹さん、人事部の老田梓さんの3名にインタビューしました。
目次
伝統の枠を超えて集う新拠点「Canvas」の設立背景
―― 渋谷という新たな場所に新オフィスを開設された狙いと「Canvas」という名称に込められた思いをお教えください。
山田: 渋谷という情報感度の高い日本の中心地で、多様なパートナーの皆さまと一緒に新しい価値を作り出していきたいという思いが開設の背景にあります。当社のコーポレートブランドスローガンである「Make Wow Moments.(つくろう、ワォ!と楽しくなる瞬間。)」をしっかりと形にして、驚きや感動を世の中に発信していく重要な拠点です。
新潟本社は「Pallet(パレット)」という名称で親しまれており、様々な個性を持つ社員の色を混ぜ合わせて新しい価値を生み出す意味が込められています。それに対して渋谷オフィスは「Canvas(キャンバス)」と名付けました。まだ何もない真っ白なキャンバスに絵を描くように、社員一人ひとりが自由な発想で新しい価値を描いていこうという情熱を込めています。
北原: 新潟本社の「Pallet(パレット)」で色を混ぜ合わせ、渋谷の「Canvas(キャンバス)」で描いていくという連動性もあります。新潟本社の開発やコーポレート部門、生産工場と密に連携しながら、渋谷から最新のイノベーションを発信していきたいと考えています。
集中とリフレッシュを極めるハイブリッドなオフィス空間設計
―― オフィス環境の整備にあたり、特にこだわった設備や設計についてお教えください。
山田: 2月のプロジェクト立ち上げから6月の開所まで、パートナー企業さまの協力のもと急ピッチで進めました。最も重視したのは社員が能力を最大限発揮できる働きやすさです。全席に高機能ワークチェアを導入し、体内時計に合わせて調光するサーカディアン照明も取り入れました。
山田: 執務エリアはフリーアドレス化しており、席を変えることで日常の会話や発想がガラリと変わります。私のお気に入りは奥に配置した2部屋の個室エリアです。電動リクライニングチェアを備えており、脚を伸ばして集中思考に没頭したりリフレッシュしたりできる最高の空間として重宝しています。
老田: メンバーからの要望を取り入れて、ファミレスタイプのボックス席をはじめとするミーティングスペースを当初の計画より大幅に増やしました。場所の空き状況を気にせず、隣の席のメンバーに声をかけてすぐに打ち合わせができる環境を整えています。
部門を超えたシナジーと迅速な意思決定
―― 渋谷オフィスに結集した部門と、それによる社内コミュニケーションの変化について教えてください。
山田: 現在は営業戦略統括部、マーケティング部、人事部、海外事業統括部の4つの部門の一部が集結しています。本社が事業を支える中核拠点だとすれば、渋谷オフィスは社外との接点を広げ、トレンドを捉えながら新たな事業機会を創出する場です。市場や生活者の動向に触れやすい環境にあり、アクセスも良いため、販路開拓や海外展開を進めるうえでも大きな強みを持っています。
同じフロアで他部門の動きが見えることで会話の質が変わりました。営業がお客さまとどう対話しているか、マーケティングが商品にどんな思いを込めているかが肌で伝わり、相互理解とアイデアの発信速度が格段に向上したと感じています。
老田: 人事としても採用やインターンシップでの手応えを強く感じています。これまでは新潟本社中心の採用活動でしたが、渋谷オフィス開設により全国の学生からの応募が急増しました。実際の業務風景や熱気を直接見てもらえる点は大きな強みですね。
壁を恐れず挑み続けるカルチャーと3段階の成長ステップ
―― 貴社で若手から活躍できる背景と、若手の成長を支える組織カルチャーについてお教えください。
北原: 当社には年齢に関わらず挑戦を後押しするカルチャーがあります。私が考える成長のステップは3つあり、まずは任された仕事を自分主導で完遂すること。次に責任を持って新しい領域にチャレンジすること。探求心を持って自力でアプローチを見出して課題を突破することです。
私自身も入社5〜6年目の頃、グラノーラが流行したタイミングでお米を使ったグラノーラ事業という前例のないプロジェクトに挑戦させてもらいました。残念ながら撤退という苦い結果になりましたが、ゼロから企画開発から市場に出すまでやり抜いた経験は今も大きな糧になっています。
山田: 業界内では後発のメーカーとしてスタートした歴史があるため、「他と同じことをしていては生き残れない」という精神が脈々と受け継がれています。失敗を恐れずにまずやってみる姿勢を評価する風土が根付いていますね。
新常識を創り出してきたDNAと米菓を超える未来への挑戦
―― 既存の米菓という枠組みを超えて取り組んでいる最新のプロダクト開発についてお教えください。
山田: 「雪の宿」や「チーズアーモンド」など、当社の主力商品はどれも登場当時は常識を覆す革新的なものでした。甘くてしょっぱい味わいや個包装のスタイルなど、消費者のニーズを追求して開発されたDNAは今も色濃く残っています。
北原: 現在は米菓や堅焼き煎餅に加え、より幅広い年代へ価値を届けるため新カテゴリーへ進出しています。お米の技術を生かした求肥食感のグミ「もちきゅあ」や、勉強前やスポーツ前などの集中力を高めたいときに必要な成分を付加した新感覚のラムネ「UPROCK」などもその一例ですね。
山田: 海外市場へ向けたアプローチも進化させているところです。国ごとに異なる輸出規制や原材料の制限に対応するため、「雪の宿」の輸出専用ブランド「YUKI」を開発するなど、各国の食文化に合わせた柔軟な提案も行っています。
―― 営業現場や日常の業務において、個人の提案やアイデアはどのように形になっていますか。
老田: 営業を担当していた頃、普段お煎餅コーナーに立ち寄らないお客様にも三幸製菓の商品を知ってもらうため、関連する別の売り場へ一緒に陳列する「クロスMD(マーチャンダイジング)」という手法に挑戦しました。具体的には、お酒コーナーではなくあえて青果売り場に「チーズアーモンド」を展開する提案を行ったんです。ちょうどYouTuberの方とのコラボ企画のタイミングでもあり、結果として売り上げが大きく伸びて全社の営業会議で評価していただけたときは本当に嬉しかったです。
スーパー店頭で「雪の宿」公式キャラクター「ホワミル」を呼んだ体験型イベントを開催した際も、他チームの先輩や上司が休日にプライベートでお子さんを連れて応援に来てくれました。一人ひとりの挑戦を周囲が惜しみなくサポートしてくれる温かい風土がありますね。
山田: 失敗したとしても決して咎めず「なぜ駄目だったのか」「次にどう活かすか」を一緒に考える姿勢が徹底されています。だからこそ若手も安心して思い切った施策に飛び込めるのだと思います。
ライフステージに寄り添い一人ひとりのエンゲージメントを高める制度
―― 社員が長く安心して働き続けるための人事制度やサポート体制についてお教えください。
老田: 新卒1〜3年目や中途社員に向けて、新潟本社に集合して同期の絆を深める年次研修を実施しています。単なる座学ではなく、現場に戻ってから上司と一緒に業務改善へ活かせるようにフォローする体制を整えています。
働きやすさの面では、小学校3年生の年度末まで延長できる育児時短勤務制度をはじめ、フレックス制度やテレワーク制度など、時代に合わせて毎年制度を見直しています。男性の育児休業取得率も高水準で、助け合う風土がしっかりできあがっています。
また全64種類に及ぶ資格取得補助制度も用意されており、業務に関わる知識習得を後押ししています。様々な制度を通じて、社員一人ひとりのエンゲージメントを高める取り組みを推進しています。
私たちの企業愛、お気に入りの推しアイテム
―― 最後に、皆さんの自社商品や会社に対する思いをお教えください。
老田: 年に一度、家族や友人に三幸製菓の商品をプレゼントできる制度「Wow便(大切な人に自社商品をプレゼントする制度)」が大好きです。大切な人に自社のお菓子を届けて「美味しい」と言ってもらえることが、毎日の仕事の大きなモチベーションになっています。
山田: 28年間勤めていますが、三幸製菓の商品には並々ならぬ愛情があります。スーパーでお客さまが手にとってくださる姿を見ると思わず笑みがこぼれます。職種やバックグラウンドに関わらず、自社の商品と仲間をリスペクトし、失敗を恐れず一緒に挑戦できる方とこれからも一緒に働きたいですね。
老田: 社内で本気で盛り上がる「ウォーキングチャレンジ」も三幸製菓らしさが詰まった熱いイベントです。チーム戦や個人戦でウォーキングを実施し、専用アプリで歩数を競うのですが、部署を超えて順位を追い越したり追いつかれたりと、全員がとにかく全力で歩き込みます。飲み会帰りに一駅歩いたり深夜まで歩数を伸ばしたりと、ちょっとやりすぎてしまう人が出るほどの熱量で交流が生まれるんですよね。こうやってどんなことにも全力で楽しみ、役職や拠点を越えてフラットに繋がれる空気感こそが、私たちの自慢できる社風でありアットホームな雰囲気の源泉だと感じています。
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取材のウラ側
取材の中で最も心を打たれたのは、育児休業の取得に対する社内の温かい助け合いの文化です。社員が休業に入っても、チーム全員で快く業務をサポートし合える環境が根付いています。休む側も周囲への感謝を忘れず責任感を高め、周囲も嫌な顔ひとつせず支え合う姿に、本当の意味でのチームワークと社員への優しさを実感しました。
編集部が推したい福利厚生や支援制度
| Wow便 | 年に一度、社員の家族や友人へ感謝を込めて自社のお菓子をプレゼントできる心温まる贈答制度です。 日頃の支援へ感謝を伝える機会となり、自社プロダクトへの誇りや日々のやりがいに直接繋がっています。 |
|---|---|
| 帰省旅費補助制度 | 地元を離れて遠方で生活・勤務する若手社員を対象に、帰省にかかる交通費を年に2回まで支給する制度です。 経済的な負担を大幅に軽減し、ワークライフバランスの充実や大切な家族との時間をしっかり確保できます。 |
| 企業内保育園「さんさん保育園」 | 新潟県村上市の荒川工場敷地内に開設された、子育てと業務の両立を力強くバックアップする事業所内保育施設です。 工場勤務者が産休・育休からの復職後も安心して子どもを預けられる環境が整っており、育児中の社員から高く評価されています。 |
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